ドラえもんとピカチュウの日誌 in ヨコハマトリエンナーレ2014

今年も二人の高校生が当財団に職業体験に来てくださいました。
お二方に、現在開催中の「ヨコハマトリエンナーレ2014」(横浜美術館会場のみ)を鑑賞しての感想をご紹介いただきます!

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ドラえもんピカチュウの日誌 in ヨコハマトリエンナーレ2014


今回のブログは、横浜市芸術文化振興財団事務局で職業体験をさせていただいた私たち女子高生2人(ペンネーム:ドラえもんピカチュウ)が、ヨコハマトリエンナーレ2014の感想をありのままにお届けします。初ブログですが、一生懸命書くので興味を持っていただけたらとても嬉しいです\(゜ロ\)(/ロ゜)/


まずここで、横浜トリエンナーレについてのご説明をしたいと思います。これは3年に一度横浜で開催される現代アートの国際展です。5回目となる「ヨコハマトリエンナーレ2014」は、横浜美術館と新港ピア(新港ふ頭展示施設)を主な会場として2014年8月1日から11月3日まで開催します。本展では、アーティスティック・ディレクターに美術家の森村泰昌さんを迎えて華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」のタイトルのもとで、19か国から65組79名もの作家たちによって美術作品を2つの序章と11の挿話からなる本のような構成で紹介しています。



(以下感想の対談)

ドラえもん(以下D): やっぱりですね、最初のマイケル・ランディの「アート・ビン」のインパクトは強いですよね〜。

ピカチュウ(以下P): そうですね。この作品はいわば美術家たちのごみ箱ですからね。面白いですよね。

D: この芸術のゴミ箱には予約すれば一般の人でも作品を捨てることができるそうですよ(参加資格等あり)。300㎥だからいっぱい入りますね。

P: そうそう。これこれ↓



マイケル・ランディ《アート・ビン》2014撮影:田中雄一郎 写真提供:横浜トリエンナーレ組織委員会

参加者募集!アート・ビン[芸術のゴミ箱]にあなたの作品を捨ててみませんか?

http://www.yokohamatriennale.jp/2014/artbin/index.html


D: 話は変わりますが、ピカチュウさんは何の作品が気に入りましたか?

P: 私はですね、エドワード&ナンシー・キーンホルツの「死刑囚監視人」という作品がお気に入りです。

D: 渋いですね。どこにひかれたんですか?

P: 死刑囚がテレビの中で苦しんでいる中、それを椅子の上で動物が優雅に観察している感じの作品なんですが、死刑囚は肉体がある人間で監視人は動物の頭の骨しかないんです。なんだか人間と動物の立場が入れ替わったようで、心に残りました。

D: ・・・いいと思います。



P: ドラえもんさんはどの作品が気に入りましたか?

D: 私はですね、ジョン・ケージ4分33秒が好きですね〜。

P: 私もあの作品を見たのですがいまいちよくわかりませんでした。なので、説明をお願いします。

D: あの作品はですね、ピアニストがピアノに座ってから4分33秒間何も弾かない曲なんですよ。

P: それじゃあ、曲じゃないんじゃないですか?

D: 観客もそう思うんですよね。だから、お隣りさんとざわざわおしゃべりが始まるんですよ。そうすると、その一つ一つの声が混ざってそれが曲となっていくんですね。

P: なるほど。面白いですね。ほかにはありますか?

D: お気に入りではなく、気持ちが悪いと思った作品があります(笑)

P: え、どんな作品ですか?

D: 吉村益信の「豚; Pig’ Lib;」です。ここがイヤとか、はっきりとうまく説明できないんですけど (;一_一)



吉村益信《豚; Pig’ Lib;》大分市立美術館蔵
撮影:田中雄一郎 写真提供:横浜トリエンナーレ組織委員会


P: えー、なんでですか?(笑)私はあの作品を見て日ごろから食べているお肉のありがたさを感じました。それに、彼の作品の「大ガラス」がかわいかったですよ。

D: ピカチュウさんはアーティスティックな方なんですね(笑)

P: いえ、私はあまり美術作品に興味があるほうではないんですよ。でも、このヨコハマトリエンナーレ2014は素晴らしい作品ばかりでいろいろ考えさせられました。私みたいにあまり美術作品に興味がない方も、ぜひヨコハマトリエンナーレ2014行ってみてください!!絶対に楽しめますよ。

D: ピカチュウさん宣伝がお上手ですね(笑)でも、本当に楽しかったですよね。お子様からお年寄りの方まで幅広い世代で楽しめますよね。

P: そうですね。11月3日まで長くやっているのでぜひお出かけください(*^^)v

D: しかも、11月3日は祝日です。これは行くしかないですね♪

P: いついくの?

D: 今でしょ!

P: ・・・って少し古いですね。

D: ついノッてしまいましたけどね(笑)

DとP: (無言)

D: まあ、とりあえずぜひ行ってくださいね!

P: 以上です。最後まで読んでくださって、ありがとうございました(^_-)-☆

DとP: コメントも待ってまーす♪

Great Teacherのための講座 始動!

これまで公演を中心にご紹介してまいりました横浜みなとみらいホールですが、今回は音楽事業活性化のための取り組みを一つご紹介します。

音楽の先生のための、楽器紹介講座が行われました。その名も横浜みなとみらいホール Music Teachers Project」
私たち公益財団法人横浜市芸術文化振興財団は「未来の横浜を担う子どもの創造性を育むための仕組みづくり」を重視し、音楽の先生方と横浜みなとみらいホールとのネットワークの構築や連携を強化していくことを目的として、今回のプロジェクトを立ち上げました。今回は、各学校にある身近な「ピアノ」、学校の授業でも取り入れられている日本楽器「お箏」に焦点をあてました。


プレーリーも小学校時代(ずいぶん昔だな〜)を思い出しながら、そそくさと講座の現場に侵入(笑)


横浜みなとみらいホール6階にあるレセプションルームに到着しました。......が、まだあまり人がいない。


およ?(。?)三(?。?)三( ?。)......と思っていたところへ、開催直前にぞくぞくと先生方がお越しになりました!!先生、本当にご多忙の中、貴重なお時間を割いてお越しくださりありがとうございます(ρε;) クスン



ぼちぼちお揃いになられたところで、開催のお時間に。
第一部は「ピアノ解体!ピアノの仕組み」ということで、株式会社ヤマハミュージックリテイリング 横浜店 ピアノ調律師の渥美昌明氏に講師としてご登壇いただきました。


プログラムはこちら↓↓↓

◆ピアノの歴史・特徴
ピアノの祖先から進化の過程、それがどのように音楽家たちに影響を与えたかを学びました。
◆ピアノの構造
使われている材料がピアノの仕組みにどのように働いているかをご説明いただきました。
◆音色の秘密
ピアノの音色はどのような仕組みで響くのか、またなぜペダルを踏むと音が変わるのか、仕組みを教えていただきました。


「へぇ〜〜!!!」と驚くようなことばかり。会場からは終始感嘆の声が漏れておりました。
私が一番印象に残っていることは、アップライトピアノとグランドピアノの違い。小さい頃にピアノを習っており、家にはアップライトピアノがありました。先生の家にはグランドピアノがあり、どうしてこんなに響き方が違うんだろうと思っていましたが、アクションの形が全然違うんですね。それから、ペダルの使い方も知らなかったことが多く、仕組みを知ってはじめて納得することばかりでした。



そして、第二部は「お箏紹介&体験」ということで、こちらは実際先生方に演奏体験をしていただきました。


講師をおつとめいただきましたのは、十三弦箏の外山香さん(沢井箏曲院師範)。国内外において演奏活動を行う傍ら、教授活動も行っていらっしゃいます。


プログラムはこちら↓↓↓

◆お箏の弾き方・調弦の方法
右手、左手の手の動かし方からお箏のどこから音から出ているのか、またどのようなタイミングで調弦を行うのかなど細かく実演奏のシチュエーションを思い起こしながらご説明していただきました。
◆お箏体験
こちらは用意されたいくつかの箏を弾きわけてみる体験でした。
◆講師演奏曲:沢井忠夫作曲:「小さな春」より第二楽章“水”
最後に講師の外山さんが、美しい音色を皆様に披露してくださいました。

プレーリーはこれまでお箏に触れる機会がなかったので、すべてのものがとにかく新鮮でした。

さすがは音楽の先生方! あまり馴染みない楽譜も皆様すんなりと弾いていらっしゃるので驚きです。(※今回は音楽科以外の先生もご参加いただいています)



外山さんも、次のようにおっしゃっていました。
「お箏は年々、若手演奏者が減っているのが実状です。ですが、海外で演奏するときやはり日本文化の楽器はとても喜ばれます。素晴らしい日本の文化を未来につなげられるように、先生方に専門的な楽器の仕組みを知っていただき、子どもたちへ伝えていっていただきたい。実際に触れているかどうかで、演奏したときに子どもたちの関心をひくことができるかどうかは、全然違ったものになります。」
とのことでした。


こんなふうに、演奏家と教育現場と芸術文化施設が一体となることで、より深みが増し、相互に学び合うことができるというのは、子どもたちにとっても大人にとっても素敵なことだなと、つくづく感じたプレーリーでした。



▼ご参加された皆さまからお寄せいただいた感想を、少しご紹介!

※素晴らしい会場でこのような講座が受けられて、良い時間を過ごすことができました。ピアノにしてもお箏にしても、知っているのと知らないとでは、子どもたちへのなげかけも違うものになるだろうと思いました。
※ピアノと箏のように、洋と和の組み合わせがとてもよかったです。
※目からウロコのお話ばかりでした。授業でも活用できそうです。
※一流の講師の方のお話を聞くことができ、とても勉強になりました。
※実際に近くで見たり触れたりしながら教えていただけたので、楽しみながら学ぶことができました。

横浜みなとみらいホールでは、様々な人に向けたいろいろな企画があります。
今後の横浜みなとみらいホールの活動をどうぞご期待ください!




◆ハマのJACK演奏会「金の卵見つけました」
音楽を志す青少年を対象としたコンチェルトソリストオーディション「金の卵を探しています。」に合格された若き演奏者が、NHK交響楽団メンバーを中心とした 「ハマのJACK オーケストラ」をバックに協奏曲を披露!
[日時]6月15日(日)16時開演
[会場]横浜みなとみらいホール 小ホール
[出演]オーディション合格者、ハマのJACKオーケストラメンバー
[料金]全席自由 1,500円、小中学生1,000円
[問合せ]横浜みなとみらいホールチケットセンター TEL:045-682-2000
ホームページはこちら

障がいのある人もない人も一緒に楽しむ鑑賞会

横浜美術館では企画展のほかに、10,000点を超える所蔵作品をテーマを変えてご紹介する「横浜美術館コレクション展」を開催しています。毎回さまざまな関連イベントを用意し2013年度第3期のコレクション展では、次のようなプログラムを実施しました。

  • レクチャー付フィルム上映会
  • エデュケーターによるギャラリートーク
  • 聴覚に障がいのある人とない人が共に楽しむ鑑賞会
  • 視覚に障がいのある人とない人が共に楽しむ鑑賞会
  • おやこで楽しむコレクション展!
  • みんなで楽しむ横浜美術館コレクション
  • わくわく日曜鑑賞講座

今回はそのうちの一つ「視覚に障がいのある人とない人が共に楽しむ鑑賞会」に参加してまいりました。
⇒プログラム概要はこちら


簡単に言えば、約5名ずつのグループに分かれ、視覚障がいがある人もない人もみんなで一つの作品を鑑賞するというものです。
はじめて参加される視覚障がいのない方は、「うまく伝えられるかわからないけど......」と少し不安な様子。ですが、視覚障がいのある参加者の方から、「どんな小さなことでもイメージできる情報が欲しいので、ぜひたくさん情報をください」と声をかけていらっしゃいました。

そんなドキドキ感もまずは輪になって自己紹介をすれば和らぐもの。初めて会う人同士でも話が盛り上がって、大変和やかな空気でした。


さて、いよいよ展示室へと向かいます。今回みんなで鑑賞したのは、横浜美術館コレクション展 2013年度 第3期 ともだちアーティスト―収蔵作品でつづる芸術家の交友関係」でした。
ホームページはこちら⇒横浜美術館コレクション展 2013年度 第3期 ともだちアーティスト―収蔵作品でつづる芸術家の交友関係



ともだちアーティストって、今回のプログラムにもピッタリ!

今回は3つのテーマに沿って鑑賞していきました。藤田嗣治パブロ・ピカソイサム・ノグチコンスタンティンブランクーシ、そして日本画による美人画作家たちの部屋へと移動しました。横浜美術館のエデュケーター(教育普及担当)の岡崎さんから、各セクションの作品説明があります。

1913年に一人の日本人画家が渡仏しました。名前は藤田嗣治。その頃パリではすでにキュビスムシュルレアリスムが登場しており、彼は大きな衝撃を受けました。キュビスムとは、さまざまな角度から見たものの形を一つの画面におさめ立体的視点で描くという考え方の一つです。創始者の一人は有名なパブロ・ピカソです。藤田は憧れのパブロ・ピカソとフランスの地で知り合い、その交友関係は晩年まで続いたのでした。

そんなわけでまずはキュビスムを観てみましょう、ということで、パブロ・ピカソの「ひじ掛け椅子で眠る女」を鑑賞しました。

 

まずは鑑賞の方法を岡崎さんが少しだけナビゲート。

岡崎「さて、これにはなにが描かれているのでしょう?」

障がいのない参加者「女性らしき人が、横を向いて眠っているように見えます。らしき人というのは、白っぽいカーディガンのようなものが描かれ、髪のような線の束が腰まで描かれているし、タイトルに“女性”とあるので、おそらくこの塊が女性を表しているのだろうと思いました。ただ、みえるものの印象は、実際にあるものと全然違うから、非常にわかりづらい。」

岡崎「どうしてわかりづらいですか?」

障がいのない参加者「そうですね……。口のようなもの鼻のようなもの目のようなものが現実とは違う位置にあるからです」

岡崎「どの位置にありますか?」

障がいのない参加者「目が右上と左下にあって、口は左目と右目の間くらいの高さにあります。歯のようなギザギザがあり赤いので口だと思います」

障がいのある参加者「顔がどっちを向いているのかイメージできないのですが、どっちを向いているように見えますか?」

障がいのない参加者「鼻が左上に向かって長く伸びているので、左を向いているのだと思います」

障がいのない参加者「鼻もソーセージみたいに長くて大きいですね。画面いっぱいに女性が描かれています」

障がいのない参加者「タイトルに椅子と書かれているけれど、はっきりとこれが椅子と思えるものは描かれていないです。口を大きく開けているので、がーっと寝ているようです。いびきをかいているんでしょうか」


……といったように、さまざまな感想が次々と出てきました。表現する擬音ももちろん人さまざま。早くも話が盛り上がる予感です。


岡崎「それでは、次にグループに分かれて藤田嗣治の作品を観てみましょう」


ここから先は各グループに分かれて、鑑賞しました。視覚障がいのない参加者さんがキャプションを読み上げ、障がいのある参加者さんが質問をします。

どんな風に見えるか、どんな風に感じるか。そしてその情報を受け取ってどんな風にイメージできるか。弱視の方は影が見えるので、ほんの僅かな光の加減による印象の違いを、皆さんと共有していらっしゃいました。
 

作品の大きさ一つを伝えるにもその方法はさまざま。参加者さんに絵と同じポーズをとるよう誘導する光景もうかがえました。「藤田がピカソにどんな影響を受けたように見えるか」といった口頭で説明することが難しい内容も、一人一人が言葉をつないでいくことで、イメージが徐々につむがれていきます。
会話の節々を伺っていて、プレーリーはまるで想像上の作品をひとかけらずつ繋ぎ合せて合作しているようだな、なんて思いました。



鑑賞後は、日本画の道具や岩絵具に触れてみよう!という体験の時間がありました。
一緒にイメージした作品は、果たしてどんな感触をしているのか。(実物の絵を触るわけにはいきませんが^o^;) 柔らかいのか、固いのか、ざらざらしているのか、つるつるなのか。手で触れることによって新たな情報が入り、また次の鑑賞へのイメージ材料になるのです。

 

 


プログラム終了後に、参加者のみなさまに感想を伺ってみました。

[視覚に障がいのある参加者]
人は得る情報の80%が視覚によるものと言われている。視覚に障がいがあると、美術を楽しむこと自体をあきらめてしまいがち。でも人から別の形で情報を得ることで、今までに見たことがあるものも、はじめて出会う作品もイメージすることができる。同じ作品でも人によって印象が違うので、毎回新しい情報を得てイメージを膨らませることができるので、とても楽しいです。


[視覚に障がいのない参加者]
芸術を通して同じものからコミュニケーションがとれるということは素晴らしい。お話するときに特別なにかに気を付けて話すということもありません。好きなものを共有して、聞かれることに対して「こんな風だよ」と返事するという、会話のキャッチボールを繰り返していくうちに距離が縮まっていきます。わからなければ聞いてくださるので、それに対して思ったことを伝えています。また他の人の感想も自分と違って面白いです。

こういった、共に楽しむ鑑賞会の活動は、横浜美術館の他に横浜市民ギャラリーあざみ野でも行われています。ぜひ、人とのつながりを通した鑑賞を体験されてみてはいかがでしょうか。




あざみ野フォト・アニュアル 写真の境界 関連イベント
「アートなピクニック―視覚に障がいがある人とない人が共に楽しむ鑑賞会」
◆日時:2月22日(土)10時〜12時30分
◆会場:横浜市民ギャラリーあざみ野
◆定員:視覚に障がいがある人10名、視覚に障がいのない人15名(抽選)
◆申込方法:イベント名、視覚障がいの有無、送迎希望の有無、名前(ふりがな)、住所、年齢、電話・FAX番号を明記の上、往復はがき、HPの申込フォーム、直接来館のいずれかで申込
◆宛先:〒225-0012 横浜市青葉区あざみ野南1-17-3 横浜市民ギャラリーあざみ野
◆締切:2月12日(水)必着
※最寄のあざみ野駅までお迎えが必要な方は申込時にご相談ください。
◆問合せ:横浜市民ギャラリーあざみ野 TEL.045-910-5656 HPはこちら


>>みんなの美術館プロジェクト
↑*こんな美術館あったらいいな!* あなたのお声を聞かせてください

かっとばせ!野球シンフォニー!@みなとみらい球場(ホール)

なんと、横浜みなとみらいホール野球場になりました!!






…といっても、唐突でなんのことやら。






かと、思いますが。






11月13日、横浜みなとみらいホールにて「野球」をテーマとしたオーケストラ公演が行われました。こちらの公演は、現在横浜中を音楽で盛り上げている「横浜音祭り2013」のスペシャル企画です。想像をはるかに上回る豪華な演出と特典付き!!


客席を大いに盛り上げた選手たちは、こちらの皆様↓↓↓

【司会】江崎浩司(Rec)、他
【指揮】永峰大輔(神奈川フィル副指揮者)
【オーケストラ】ヨコハマ・ポップス・オーケストラ(神奈川フィルハーモニー管弦楽団)、[ソロコンサートマスター]石田泰尚(Vn)
【合唱】神奈川フィル合唱団、赤い靴ミュージカルキッズ

[友情出演]
須川展也(Sax)


開場前から、横浜みなとみらいホールロビーには、すでにこんなに長蛇の列ができておりました。
ユニフォームを着た方も大勢いらっしゃいました。

それもそのはず。。。ユニフォームを着てご来場の方には、なんとプレゼントがもらえるのです!!!




しかも、横浜DeNAベイスターズ三浦大輔投手・選手が、来場されていました!!
2Fホワイエにあがると選手たちを囲んで人・人・人





お客様のテンションがあがったところで、横浜みなとみらいホール大ホールにサイレンが鳴り響き、いよいよ試合開始(開演)です。

開会宣言は「横浜音祭りファンファーレ」で飾られました。


先攻は横浜DeNAベイスターズのユニフォームを着て永峰大輔選手(指揮)が登場。おおいに腕を振るって打ちに打ちまくります。



(C)藤本史昭


1回表は、高校野球定番応援歌メドレー。「狙いうち」や「サウスポー」「アフリカンシンフォニー」など、誰もが耳にしたことがある曲を、豪華なオーケストラで届けられます。

そして試合中盤までは、野球の歴史にちなんだ選曲。野球の誕生については諸説あるようですが、13世紀頃ヨーロッパで女性たちが牛の乳搾りをする合間にはじめたのが野球の原点というお話を伺いました。当時を彷彿とさせる選曲は、ヘンデルの「水上の音楽」よりア・ラホーンパイプ、「王宮の花火の音楽」よりメヌエットII。バロックな響きにのって時空旅行を楽しみました。

その後アメリカにわたった野球はルールも大きく変わり、今の野球の原型に近づきます。そして時代は南北戦争へ。これにより野球は南部へわたりアメリカ全土に広がったのでした。選曲は「ケンタッキーのわが家」、映画「風と共に去りぬ」のメインテーマなどなど。そして「ニューヨーク・ニューヨーク」。


さて、試合は終盤へ。ここから横浜DeNAベイスターズ応援団、オフィシャルチアチームdianaのみなさまが登場。DB.スターマンも応援にかけつけ、会場はさらに熱気に包まれます。
さらに驚き!!なんとハマの番長こと三浦選手が、オーケストラの指揮者体験をされました。



(C)藤本史昭



ホール音響での鳴り物応援はすさまじい迫力!!!応援団の方々による横浜DeNAベイスターズ選手応援歌メドレー演奏のあとは、球団歌「熱き星たちよ」をオーケストラバージョンで楽しめたのでした。



(C)藤本史昭

会場では崎陽軒のお弁当売りさんが客席をまわられたり(※今回は会場が音楽ホールのため、お弁当ではなく特製お醤油さしの販売でした)、銀テープが舞ったりと、本当に野球場にいるかのような気分になり、大変盛り上がりました!!






さて、横浜音祭り2013もいよいよ終盤となります。
最後までどうぞお見逃しなく!
横浜音祭り2013最新情報は→こちら

横浜音祭り2013クロージング企画 歌劇「フィデリオパーヴォ・ヤルヴィ指揮 ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団
【日時】11月28日(木)19時開演、30日(土)15時開演
【会場】横浜みなとみらいホール 大ホール
【曲目】ベートーヴェン作曲 歌劇「フィデリオ」作品72(全2幕、コンサート形式、ドイツ語上演日本語字幕付)
【出演】
パーヴォ・ヤルヴィ(Cond)、ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団、ブルクハルト・フリッツ(Ten)、エミリー・マギー(Sop)、ディミトリー・イヴァシュチェンコ(Bass)、ゴルダ・シュルツ(Sop)、ユリアン・プレガルディエン(Ten)、トム・フォックス(Bar)、デトレフ・ロート(Bar)、ヴォルフ・カーラー(語り)、東京音楽大学合唱団(Cho)
【料金】S席28,000円、A席25,000円、B席20,000円、C席売切、D席売切
【チケット取扱い】
みなとみらいホール チケットセンター 045-682-2000
イープラス http://eplus.jp
チケットぴあ 0570-02-9999 http://pia.jp/t/
ローソンチケット 0570-000-407
神奈川芸術協会 045-453-5080
【問合せ】横浜みなとみらいホール TEL:045-682-2000
ホームページは→こちら

佛 Saragi 文学でダンス

今年は台風が頻発していますね。みなさんの地域は大丈夫でしょうか。
雨が多いとなかなか外に出られず、プレーリーは合間の晴れた日に、ここぞとばかりに出かけております。


さて、10月6日(日)に吉野町市民プラザで開催された「佛 Saragi」を鑑賞しにいってまいりました。

「佛 Saragi」とは、横浜出身の文学作家である大佛次郎をテーマとして構成された、コンテンポラリーダンス公演です。

遠田誠さんによる構成・振付、また入手杏奈さんの振付で、日本女子体育大学ダンス・プロデュース研究部のご出演により行われました。
遠田さんは「まことクラヴ」の部長。2011年に開催された「ヨコハマトリエンナーレ2011」PRキャラバン隊として活躍されています。
まことクラヴについて詳しく知りたい方はこちら




それにしても……




文学作家をテーマにしたコンテンポラリーダンスって…いったいどんなのだ?!




と、まったく予想もつかない状態でドキドキしながら会場へ向かいました。

コンテンポラリーダンスについてはこちら→過去記事



大佛次郎を紹介するパネルも展示されていました。…が、ホワイエにはすでに人だかりが!
いそいそとホールに入り、心躍らせながら開演のときを待ちました。

静かにはじまったステージには、たくさんの本、そして猫たちの影…。


家の主がいなくなると、たちまちに猫たちが動き出します。




笑いもあり。そして激しい静と動の演出。生き生きとした表現は、長い時間をあっという間に感じさせてくれたのでした。

語録の少ないプレーリーは、うまく言葉にできないのですが…、感想は一つ。


すごく面白かった!!





今年は、大佛次郎没後40年という節目の年にあたり、各所で大佛次郎記念館とのコラボレーションになる催しがたくさん開催されております。きっと「こんな風に表現方法もあるんだ」という驚きと新鮮さに出会うことができるはずです。まだ大佛次郎を読んだことのない方も、その人物像を知るべく彼の世界に触れてみてはいかがでしょうか。



大佛次郎 1932年(昭和7)頃 横浜・ホテルニューグランド屋上にて(左) / 1966年(昭和41) 鎌倉・茶邸にて(右)



大佛次郎記念館にて只今公開中↓↓↓


大佛次郎の音楽館◆


【会 期】 開催中〜11月4日(月・祝)10時〜17時(入館は16時30分まで)
【休館日】 月曜(祝休日の場合は翌平日)
【会 場】 大佛次郎記念館
※地図はこちら→Googleマップ 横浜市中区山手町113番地
【料 金】 200円、小・中学生100円、障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方(1名)無料
※第2第4土曜は高校生以下無料
【ホームページ】http://osaragi.yafjp.org/


※大佛お気に入りのSPレコード音源を初公開!会場で聞くことができます。
ラヴェルソナチネ」「水の戯れ」(演奏:アルフレッド・コルトー)
ベートーヴェンピアノソナタ第23番「熱情」(演奏:ルドルフ・ゼルキン)

吉野町市民プラザの今後の公演予定↓↓↓


◆プラザルネッサンス vol.1 現代への扉 ジョン・ケージ


【日 時】 11月10日(日)15時
【会 場】 吉野町市民プラザ
【出 演】 中川賢一(Pf)、中村恩恵(踊り)、苫野美亜(踊り)
【料 金】 全席指定 3,500円、ペア券6,000円(前売のみ)
【ホームページ】 http://www.yaf.or.jp/yoshino/

※10月9日(土)は中川賢一氏(Pf)によるプリペイド・ピアノのワークショップあり!!
前半は実際に本公演で使用するピアノのプリペアドを実演解説。
後半はプリペアドしていないピアノで「ソナタとインターリュード」の一部を演奏しながら、曲の解説。


詳細はこちら→ワークショップ

プリペイド・ピアノって??→こちら

秋の足音♪リコーダーミュージアム

実家から新米がとどきました。
つやつやの新米は、シンプルに炊き立てを塩おむすびにするのが、プレーリーは一番好きです。


うかれていたら、いつの間にかたくさん作っていました。



夜になれば、外では鈴虫の声も聞こえはじめ、すっかり
この季節になると、自然の音が恋しく感じます。



さてさて、先週末の9月29日(日)に、プレーリーは杉田劇場杉劇リコーダーミュージアムを聴きに行ってまいりました。



リコーダーというと、日本では小学校でお馴染みの教育楽器。
バロック時代に盛んに使われていたリコーダーは、今よりずっと難しく、小鳥の声を模して演奏する習慣もあったそうですが、ドイツの楽器職人でもある一人の音楽家によって、指使いが短調なジャーマン式リコーダーが作られました。私たちが馴染み深いのは、このジャーマン式リコーダーです。日本では昭和22年、器楽教育が学習指導要領に記載され、正規に教育楽器として使われはじめました。


みなさんよくご存じのリコーダーはソプラノリコーダーですが(プレーリーは中学でアルトリコーダーを触った記憶があります)、実にさまざまなリコーダーがあります。


今回は日本のリコーダー界の巨匠 吉澤実先生と、栗コーダーカルテットのみなさんをお招きしての、リコーダー大博覧会


ソプラノ・アルト・テノール・バスはもちろん、*1バードフラジオレットも登場し、リコーダー名手の方々が、わたしたちを大自然の中へと連れていってくださいました。バードフラジオレットが入っての民謡「富士山」はなんとも風情溢れるもの!
他にも、映画「ジョーズ」やスターウォーズ“帝国のテーマ”といった、普段は迫力と緊張感の溢れる曲として耳にしているものが、栗コーダーカルテットのアレンジにより、リコーダーの力でなんとも言えない可愛い曲に!
あまりの気の抜けように、会場では思わず笑いを堪えきれなかった人たちも…(笑)


そして最後は、杉田劇場発信のリコーダーアンサンブル杉劇リコーダーずも登場し、吉澤実先生の指揮のもと、栗コーダーカルテットのみなさんと共演しての、豪華な演奏会になりました。

朗読に合わせてのリコーダー演奏は、とても感慨深くて、秋にはもってこいの素晴らしいものでした。




杉劇リコーダーずは、ワークショップから誕生した、子どもからゴールデンエイジ(団塊世代以上)の組み合わせの異世代リコーダーアンサンブルです。磯子区だけではなく、新潟県魚沼市静岡県清水市などにも出前演奏に飛び、今や磯子区親善大使としても大活躍中です。楽譜や指使いがわからない方でも大丈夫ですので、ご興味を持たれた方は、まずはこちらにご連絡ください。↓

杉田劇場
TEL:045-771-1212(開館時間 9時〜22時)
FAX:045-770-5656
E-Mail:sugigeki@yaf.or.jp
ホームページはこちら



◆杉劇リコーダーずの次回演奏予定◆
ホッチポッチミュージックフェスティバル 世界ごちゃまぜ音楽祭
【日 時】10月20日(日)開演は各会場による
※杉劇リコーダーずは12時40分〜
【会 場】関内駅南口(市役所前)、神奈川県庁前、横浜市庁舎1F、横浜地方裁判所前、他
※杉劇リコーダーずは神奈川県庁前会場
【料 金】観覧無料
【公式サイト】http://www.arcship.jp/nihon-street/

*1:[バードフラジオレット]鳥に歌を教えるために考案された小型の縦笛楽器

開幕!横浜音祭り2013!

スポーツの秋!
食の秋!
芸術の秋!


過ごしやすい気温となり、出かける理由が満載のこの季節、ひとつ前の記事でご紹介しました横浜音祭り2013がついに開幕しました!


9月20日横浜みなとみらいホールではオープニング・コンサートが行われ、プレーリーは、横浜音祭り2013プロムナード・コンサートを見にいってきました。

日本丸メモリアルパーク桜木町駅前、グランモール公園、クイーンズサークルとみなとみらい地区の4か所で、なんと同時に開催されました。
日本丸をバックになんて、なんて横浜らしい光景!


洗足学園音楽大学、ほか

こちらは、JR桜木町駅前と横浜美術館前のグランモール公園の様子。

ヨコオト・ファンファーレ隊



神奈川県警察音楽隊


そして、クイーンズサークルにて。

横浜市消防音楽隊


18時になると、日本丸の汽笛を合図に横浜音祭り2013のために作られた「横浜音祭りファンファーレ」(作曲)が、一斉に響き渡りました。※出演:須川展也(指揮)、ヒダノ修一(太鼓ドラマー)

横浜音祭りファンファーレとは、ベルギー出身の作曲家ヤン・ヴァン=デル=ロースト氏が書き下ろした吹奏楽曲のこと。吹奏楽発祥の地である横浜を思い、曲中には「YOKOHAMA」のアルファベットを音階にあてはめたメロディが使われています。

開催期間中には、各所でこのファンファーレを耳にすることでしょう。



横浜音祭り2013ははじまったばかり。
公式ガイドブックもありますので、あなただけの楽しみを探しに出かけてみてください。

横浜音祭り2013の公式プログラムとガイドブックは、横浜市内各区役所、文化施設、公会堂、観光案内所で配布中です。



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横山大観展×横浜音祭り2013 タイアップイベント “横浜音祭り”コンサート
横浜みなとみらいホール「シネマ×パイプオルガン」前夜祭 星空シネマ×オルガン

日時:10月11日(土)19時

会場:横浜美術館 正面広場※雨天時はグランドギャラリーにて

料金:無料※特設カウンターにてドリンク販売あり

出演:ピーター・クラシンスキー(Org)、山口綾規(ナビゲーター)

曲目:「鞍馬天狗・恐怖時代」(1928)、「横山大観展」作品によせる即興演奏

問合せ:横浜美術館 [TEL]045-221-0300

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