神奈川芸術劇場【KAAT】がスタート!

ヨコハマ・アートナビ編集部があるビルから、横浜赤レンガ倉庫までは徒歩約10分。

その途中でよくカモメを見かけます。

このカモメはもう知っているだろうか・・・山下町に神奈川芸術劇場【KAAT】がスタートしたことを。


そんなわけで、1月11日(火)に開催された神奈川芸術劇場【KAAT】の開館記念式典の模様をちょっとレポート。


正面玄関。地上10階地下1階建て。
ホール、大スタジオ、中スタジオ・小スタジオ、アトリエなどがあります。




開館記念式典へは、来賓や関係者、公募招待客約800名が出席

【開館記念式典】の会場は、演劇、ミュージカル、ダンスなどに適した収容約1,300席のホール。

式典では、主催者挨拶と来賓祝辞に続き、芸術監督の宮本亜門氏が紋付き袴(はかま)姿で「劇場は人が集まり、活気があることにより魂が吹き込まれる。開港の歴史的なこの場所で創造し、県内へ、国内へ、世界へ、地球へ発信していきたい。本日産声を上げたこの劇場が多くの人たちに感動を与える場に成長してほしい」とご挨拶。「物を創る、人を創る、街を創る」をテーマに掲げた神奈川芸術劇場【KAAT】への意気込みが感じられました。

そして【第2部】は観世清和野村萬斎他による「翁」を上演。客席は、伝統芸術の雅で荘厳な世界にうっとり、子役の名演に思わずため息…。素敵でしたー。


「神奈川芸術劇場」【KAAT】は、舞台芸術専用に作られたこの施設。みなとみらい線 日本大通り駅から徒歩5分というロケーションで、開放感があって横浜らしい雰囲気です。


オープニングラインナップの「ニッポン文学シリーズ」では、ヨコハマ・アートナビの1月号でインタビューに出てくださった長塚圭史さんの『浮標』(ぶい)が上演されます。

「今だに『浮標』を読むと泣けてくる」と話してくださった長塚さん。読むたびに泣けてくる『浮標』とは、いったいどんなストーリーなのだろうか…。長塚さんのメッセージをおさらいしてみよう。

ちなみに私は、昨年の11月に長塚さんが演出された「TANGO」(渋谷Bunkamura シアターコクーンで上演)

を観ましたが、その時の舞台セットがとにかく美しい。俳優さんが、氷の中で演じていたようにも見えました。

そして、観終わった後は私が凍りついて、しばらく呆然…。今までにないお芝居でした。

今回、長塚さんは三好十郎さんの『浮標』(ぶい)をどのように演出するんでしょうか。

ご本人も出演されるらしいし、すごいことになりそう…。