走って描く?!〜ジュン・グエン=ハツシバさんドローイング・プロジェクト〜
友達を紹介します。
GPSくんです。
本名は、グローバル・ポジショニング・システム。性格は温厚。特技は全地球測位システムを持っていること。
GPSくんは、上空にある衛星からの信号を受信機で受け取ることで、現在位置を示すことができる、実はすごいヤツ。カーナビゲーションシステムも彼がいるからこそ成り立つものなんですね。
つまり、どんなに逃げ隠れしようとも、彼と一緒なら自分の居場所がわかってしまうということ。そんなGPSくんとともに、今日は地図に記された道を走ることに。
走るところはこんな感じ。
横浜は坂が多いと言われるが、やっぱりそれは本当。確かに上り坂多し、下り坂も多し・・・。
工事現場で働いている方に「お疲れさん!頑張れ!」と声をかけられる。ちょっと恥ずかしいけど、うれしかったりもする。
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
ふと、高村光太郎さんの詩「道程」を思い出す。
高台でちょっと休憩。眺め、よろし〜〜〜〜
そんなわけで、ただ今、ヨコハマトリエンナーレ2011の出展作家であるベトナム・ホーチミン市在住のアーティスト、ジュン・グエン=ハツシバ氏のドローイング・プロジェクト《Breathing is Free: JAPAN, Hopes & Recovery》に参加中。
このプロジェクトをちょっと説明↓
このプロジェクトは、2007年よりメモリアルプロジェクトとして実施しているものの一部で、横浜ではアーティストと一般市民がGPS を身につけて街を移動し地上に花の図案を描くというもの。プロジェクトの様子はコチラ
今回 は、3月11日に発生した東日本大震災の被災者にむけてホーチミン市で始められたプロジェクトを、横浜で発展させ横浜市内にも桜の花を描くということになっている。
ホーチミン市で描かれた桜と横浜市で描かれた桜をあわせて作品化し、ヨコハマトリエンナーレ2011の会場で展示される予定。
Jun NGUYEN-HATSUSHIBA《Breathing is Free: 12,756.3 - Chicago Microscope (A Selfportrait),88.5km 》2010 Courtesy the artist and Mizuma Art Gallery
これがハツシバ氏の過去の作品
Jun NGUYEN-HATSUSHIBA《Breathing is Free:JAPAN, Hopes & Recovery》2011 Photo: Nguyen Tuan Dat / Nguyen Ton Hung Truong Courtesy the artist and Mizuma Art Gallery
ホーチミン市で走るハツシバ氏
自分が走ったところが絵の一部になるなんて・・・なんかすごい。
そして、迷いながらも、約5kmの道のりを無事に完走!
走った道のりを眺め自己満足に浸る。
果たして、ちゃんと描けているだろうか…
不安は残るが、ヨコハマ・トリエンナーレの楽しみがひとつ増えたのは事実。
友達にも、ちくわぶの軌跡を見せたいのでお得な前売り券情報を連絡しとこっと。
走ってくれるサポーター募集中。