みなとみらいホールに「怪人(ファントム)」現る!

ヨコハマ・アートナビ編集部のコウモリです。7月19日(月・祝)に、横浜みなとみらいホールへ「シネマ×パイプオルガン」を聴きに行きました。サイレントシネマの上映とオルガンの演奏を組み合わせたもので、今年の上映作品は1925年の傑作「オペラ座の怪人」。

演奏は、アメリカで無声映画の演奏をはじめ幅広い活躍をしているピーター・クラシンスキーさん。鍵盤の前では「オペラ座の怪人」顔負けの才気溢れるアーティストだけれど、素顔は陽気で気さくなアメリカ人。http://www.krasinski.org/bio.html
昨年に続いて2回目の試みでしたが、今年は、ミュージカルでもお馴染みの作品が祝日の昼間に上映されるとあって、追加席を出したほどの盛況でした。
みなとみらいホールのオルガンの音色を十二分に生かしたクラシンスキーさんの即興演奏は、臨場感溢れ、まるでスクリーンの映像を見ながらオルガンが一人で語っているような絶妙の掛け合い。

音声がない分、俳優陣の少し大げさな表情やジェスチャーの迫力とスリリングな物語の展開で、「一気に見せて聞かせる」75分でした。
アメリカと違って日本では「シアター・オルガン」の伝統はありませんが、優れた音響のコンサートホールで往年の名画を楽しむ「遊び」がみなとみらいにひとつ増えました。
今後も一味違うみなとみらいホールの企画にご期待を!