「とおくてよくみえない」を近くでよーくみた金曜日


みなとみらいのクイーンズスクエアの2階から横浜美術館へ向かう途中で1枚。


今日は金曜日。なので、横浜美術館は20時までオープン!(企画展が開催されている期間のみ。入館は19:30まで)
今夜は、みなとみらいの夜を味わいながら、高嶺格さんの展覧会「とおくてよくみえない」を見てから家に帰ることに。





美術館に入ったとたんに、感じたこと。

それは「美術館の空気がいつもと違う・・・」ということ。展覧会によって美術館の空気がこんなに変わるものなのだなぁと、実感。そんなこんなを思いつつ、高嶺さんの最初の作品にご対面。

「ある、ある」
「合ってる、合ってる」
「そんな感じ、そんな感じ」


私の数少ない友人の<さつま揚げ>に「ちくわぶ って、興奮すると、同じ言葉を2回繰り返すよね」と言われたことを思い出し、その通りになっている自分にニヤリ。


映像作品や写真、過去の作品も数々ある中で、私が長居をしてしまったのは、この作品。


≪A Big Blow-job≫2004年(2011年再制作)横浜美術館での展示風景、撮影:今井智己

この写真は、すべての文字に光が当てられたときのもの。実際には暗闇の中で、光が文字を1文字ずつ照らしていくんです。その文字を辿っていくと、ひとつのメッセージができるんですね。ちなみに隣で見ていたマダムは、1文字ずつ声に出して読んでいました。

「きれいだなぁ」
「となりのマダム、さっきの文字を間違って読んでたぞ」


この作品は、見ている側にも一体感が出るのが不思議。

一心に光を目で追う人の姿って、なんか、かわいい。作品を見つつも、鑑賞者もしっかり見る…これが「ちくわぶ流 展覧会の楽しみ方」←これオススメ。

そして、この文字をたどっていくと、あるメッセージになるのだけど、

このメッセージは高嶺さんからのメッセージ?


感慨深いものもあれば、ちょっと「?」というものもあり。見ていて楽しい。

暗闇の中で見た、あの光と空気感が、今でも鮮明に頭に残っているのはなぜなんだろうか。


Let's 「とおくてみえない」展
※ちなみに上記の四角い囲み部分は、「ちくわぶ・心の声」